出た!ついに出た。カマ出しの興奮は。何度味わっても倦る事がない。

ときどき私は、カマ出しの一瞬の興奮のために、焼き物をやっているのではないかと思う。
春も、同じだ。
冬があるから、春がうれしい。
耐えて待つから、春がたのしい。
カマ焚きは、私にその事を教えてくれた。


 
 
教室、最大の楽しみは、おやつの時間。
それには、人との出合いと言う大事な目的もある。

作品に盛ったおやつを食べる。
味も格別だ。
そして気侭な批評会で盛り上がる。


 

 
生徒は、近県はもとより、首都圏から、高速道を飛ばしてやってくる人も多い。
目的は、独立を目指し、ここで学び、自らの教室を持ち、巣立っていった人たちも大勢います。
また、余暇の持てる主婦や、第二の人生の生き甲斐としてずっとかよい続けているお年寄りも大勢います。

秋には、恒例となている陶器市が開催され、言わば、展示即売会を兼ねた発表会で、作品を買ってもらえた事で、強い自信と、励みになり、なかには12万円以上の売り上げを揚げ、「一年分の月謝が返って来た」と自慢し、はしゃぐ生徒もいます。

教室は、常に解放しており、授業時間以外、生徒はいつでも利用する事ができます。
この写真の人は、77歳になる生徒で、この日、風花の舞う寒い中、やって来て、人気の無い教室で一人製作に励んでいたところ、来合わせた塾長に、世間話を交えた、個人レッスンを受ける幸運に恵まれました。

この森を、そして塾長の豊富な経験と豊かな見識、加えて人とのふれあいを大切にする包容力にひかれ、『いやし』の場として通ってくる人たちが多い様です。